はちさん、喜びの舞

今朝も、はちさんのモーニングコールは、朝5時である。はいはい、もう自動的に起きてしまう。

相手はハチとはいえ、ちいさいこどもがおなかをすかせていると思うと、起きて朝ごはんの支度をしまうというのは、母性本能というものなのかしらん。

あさから、みごとに、はちみつがない。昨日のはちみつは、ぜんぶなめつくしてあった。

 

お皿を洗って、蜂蜜をふるまう間、はちさんは、ぶんぶんしているが、 蜜を盛りつけても、一直線にはちみつに向かうわけではなくて、不思議な一筆書きのような、喜びの舞を披露する。前に向かうばかりでなく、左右に揺れるように飛んだり もする。お皿に近づいて、左右飛びをやっているかと思うと、急発進して飛び回り、そして、いきなり角度を変えたりする。

このはちさんが飛んで描く軌跡を、記録することができたら、不思議な線画になりそうだ。なにか、メッセージがみえるかも。

ひらがなで、う～まいうま～い、と書いていたら驚くな。驚くけれど、そのくらいのことはやるのかもしれない。なにしろ、モーニングコールまでするんだから。

はちさんは、この小さな小さな三角の頭の中で、何を考えているのだろう。森に飛び出して行って、同じ窓が並ぶ建物の6階のこの窓に、必ず戻ってくるのもすごいなあと思うが、少なくとも、人間のように余計なことは考えないのだろう。余計なことさえ考えなければ、たいていのことは何でもわかってしまうのかもしれない。見習いたいものだ。

 はちさん、満腹で離陸。

 

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阿部　雅世　公式サイト　MasayoAve creation 　www.macreation.org

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